dondonmusasabi’s diary

座右の銘は”死ぬこと以外はかすり傷” インコちゃんズや日常の健忘録的ブログ。

アメリカ人女子

アメリカに住んでいるので、

アメリカ人と関わることは必須になります。

 

アメリカ人といっても、

アメリカは出生地主義であり、

私が住んでいるカリフォルニアは色々な文化が入り混じっています。

ヒスパニック系アメリカ人、アフリカンアメリカン、アジア系アメリカ人

と、アメリカ人=白人ではないのです。

アメリカで生まれたら、皆アメリカ人なんだよね。

 

子供の学校関係や、自分の学校関係で

アメリカ人との人間関係が必要となってくるわけですが、

 

恵まれたことに、子供のクラスメートのお母さんたちも

自分の親しくなったクラスメートも皆いい人たちです。

 

看護学校のクラスメートは

20代、30代、40代、50代と幅広い年層が集まっていて

20,30代が一番多く、50代は2,3人ですがチラホラいます。

 

そんな中、やはり自分の世代と近い30代40代のクラスメートといると

話題も、気持ちも落ち着くのですが

実習先ではそんなこと言ってられません。

 

病院の実習だと、

一人の先生に8-10人ほどの生徒が振り充てられて

学期中は、その仲間と共に長い実習の時間を毎週一緒に過ごします。

中には、全然話したこともないクラスメートと一緒になったりするわけです・・。

 

前学期、クリスタルというメキシコ系アメリカン女子と一緒でした。

かわいい今どきの20代で、

頭も良くて、テキパキ聡明って感じ。

でも、何故かクリスタルは私と話す時、つーんって感じで

あなたには興味ないって態度がひしひしと伝わってくるんですよねぇ。 涙

 

まー、私ESL( English as a second language)だし、

外国人の私とはあんまり会話も進まないんだろうなぁ。

そういうアメリカ人は時々いるし、

別に嫌なことしてくるわけでもないしね。

 

と割り切って、ふつーにクリスタルとは接するけど

実習中で誰かのヘルプを借りたい時は

他のクラスメートにお願いしたりしてたんです。

 

でも、ある朝。いつも冷静で落ち着いたクリスタルが

「どうしよう、薬の投与しなきゃいけないのに、

 患者がベッドシーツ変えろって言ってる!unsatになっちゃう!!」

とめっちゃ慌ててました。

 

unsatというのはunsatisfiedのことで、

実習期間中に、このunsatを3つもらった場合、実習のクラスをパスできません。

なので、私たちはunsatだけは避けたいわけです。

 

朝の薬の投与の順番は先生が生徒の順番を決め、

自分の順番の時には患者のベッドサイドで

投与の準備を完璧にして待ってなければunsatでした。

 

なのでクリスタルは自分の順番がもう回ってくるのに

患者のベッドシーツを代えなくてはいけなくて騒いでました。

でも、他の生徒も自分の患者の薬の投与と準備で朝は忙しいわけです。

誰かの手を借りたくても、借りられない。

なので、クリスタルは困ってました。

 

たまたま、その日私の患者さんの投与の順番が最後だったので

クリスタルに、ベッドシーツの交換手伝おうか?

と言って手伝いました。

 

患者さんがベッドで寝ている状態でシーツを変えるのって大変なんです。

しかも私たちは慣れない看護学生。

一人で、患者のいるベッドのシーツを変えるのは、時間がかかります。

でも二人でやれば、一人が患者をベッドの脇に寄せて

もう一人がその間にベッドシーツを変えることが出来て

一人でやるより断然早く終わります。

 

その日、無事ベッドのシーツも交換できて、

クリスタルは薬の投与の時間もバッチリ間にあって

unsatを貰うこともありませんでした。

 

それからです!

 

「むささび・・・本当に本当にありがとう!!!!!」

 

って、その日何回言われたかわからないくらいお礼を言われました。

もう、以前のツーン!とした態度とはうってかわって、

めちゃくちゃ友好的な感じです!

 

その日以来、

むしろ彼女の方から話しかけてきてくれたり、

私の患者さんがスペイン語しか話せなくて困ってると

 

「通訳してあげる」

 

と、クリスタルが通訳してくれたり

(彼女はヒスパニック系なのでスペイン語と英語のバイリンガルでした)

最後にはハグまでしてくれたり!!

 

なんて分かりやすいんだ・・・アメリカ人女子!!!

って思いましたよ、本当に。

 

もちろん自分も助けてもらうことがたくさんあるので、

いつでも自分が出来るときは相手の事も助けたい。

それによって、仲間との信頼関係も築けるのかなと思います。